家のはなし 2
〜建築家選び 〜

 

 

さて、土地は買った。
いつまでも寝かしておいても意味がないし、現実的な事をいうと買って3年以内に建てると税金が安いらしい。。。
子供が大きくなってからではなんの意味もなくなってしまう。
それで建築家を探し始めた。
うちの建築家選びの条件。

1、事務所(打ち合わせ)は長野ではなくこちら。
2、長野(できれば軽井沢)で仕事した事がある。

これは絶対だった。
それに加えてセンスの問題がある。
でもこれは過去の仕事を見てもそれぞれの施主の趣味が反映するものだから
建築家がどんな趣味をしているのか何となくつかむ程度で、あとはやりたい事をわかってもらえるかどうかだ。
ネットや専門誌でいろいろみるけれど、 なかなかピンと来ない。
主張のはっきりした方とは、うちもわりと趣味がはっきりしているのでうまくいかないのでは?と思うし
かといって、一般的な住宅(といっていいのか)らしい家だと満足しない。
それで「アアルト」をキーワードに探してみた。
そしてたどって、たどって、今の建築家の方のサイトに。
上の2つの条件を満たしているし、つくった家はシンプルなものばかりで特に奇をてらってもいなく、いい塩梅。
それに「好きな家」という項目では、いくつかある中にコルビジェの「小さな家」と吉村順三の「軽井沢の山荘」。
うちがやりたい事をわかってもらえるかも、と期待が膨らんで
さらに付け加えるとお人柄が良さそうだった。
会う度に緊張するような人だと思ったことも言えないし、それでは自分達の家を作るのに困ってしまう。
それでうちの少ない、少ない予算でやってもらえるのかと打診したら
来るもの拒まず?!というありがたい対応だったのでお願いすることにした。
それに奥様が主にオーダーキッチンのデザインをする会社を経営していて、それも安心できた。

うちがお願いしたのは。。。
シンプルでモダンだけれど温かみがある家
増築する前提で最小限のものが収まっている、小さいけれど狭さを感じさせない、コンパクトで使いやすい家

 

そして最初に上がったプランは。。。
うーん、この予算だとこんなもんか、というのが正直なところだった。
まだまだ私たちの家として改善する点はたくさんありそう。
でも最初の叩き台としては大変参考になった。
やり取りで感じたのは、これをつけたい、あれをつけたい、と具体的な事をいうのではなくて
こういう風な理由でこれがあったらいいな、と思うんです、という感じで伝えていく作業が大切だということ。

まだ完成はしていないし、作業の途中だけれど、結果としてなかなかいい人選だったのではと思う。
あまり奇抜ではないけれど、でもこちらがやりたい事をわかってくれる感性はあって
さらに長年の経験から得た、暮らしやすい家のルールはしっかり持ち合わせているので
うちが思うままにあれこれ言うと
あ、それはやめた方がいいとか(うちの場合、それがいちばん多いけれど)言ってもらえるから。
それにしても家って予想していた以上に、たくさんの人が協力して出来上がるんだなぁと、しみじみ思う。
いい家になるといいな。
きっと、いい家になるはず。

 


              つづく。。。